2011年12月08日

病気が見つかる。

一つ前の日記に少し書きましたが、最近大きな病気が見つかり、入院して手術をしました。


それがなんとも不思議な、流れで、、、





コマンドNの別府のレジデンス中に高熱を出して、病院に行くことにしました。
熱は39度を越していて、始終悪寒が続いていて殆ど動けない状態。
しかもその日は日曜で、時間も午後にさしかかろうとしていて、やってる病院が全然無い。
必死でiホンで探して奇跡的に一件ヒット。
フラフラになりながら行って見ると駅前にあるその病院は、概観はピンクでスタッフも全員女性の「レディースクリニック」という感じの病院。内科一般と美容、乳がん検診なんかもやっている感じ。
待合には食と美容の本がたくさん置いてあり、きっと私は珍しいタイプの患者だろうなと思いながら待っていました。


それから診察があり、血液検査や尿検査、レントゲンなど色々調べてもらったのですが熱の原因がわからず、肺炎と腎盂炎、などが疑われるということで、なんと半身のCTを撮る事に。

高そうだ、、、と思い


私 「どうしても撮らないといけないですか?いくらぐらいになりますか?」


先生 「そうですね、やはり原因が分からないと対処できないので。。。
    ええと、今日全部で8000円くらいですね。」


私 「今日5000円くらいしかもって無いんです。。。」


先生 「明日でかまいませんよ(にっこり)」


私  「お願いします(泣)」

CTなんて撮った事無かったし、熱だけでCT撮るなんて丁寧だな。。そもそも駅前の内科の個人病院にそんなものがあるのがすごい。と、悪寒でガクガク震えながら初CT。



先生 「肺も腎臓も異常ないみたいです。」

私  「・・・・(8000円 泣)」

先生 「なんですが、、、ここ、喉の方なんですが、
    甲状腺に石灰化した腫瘍みたいなものがあるみたいです」

私  「え?」

先生 「一度専門の病院で調べてもらった方がいいかもしれません。」

    金沢に帰られて、でもいいと思うけど、もし特に心当たりが無いのであれば、
    別府には野口病院ていう甲状腺の凄く有名な専門病院があるので折角の機会だから
    いってみたらいいかもしれない。紹介状書きますよ。」

私  「そうですか、考えてみます。」

    (甲状腺てなにするとこだっけ、、腫瘍みたいなものってなんだろ、それより熱がつらい。。)





それから結局熱の原因は分からず、
点滴をして様子を見ることになり、熱はだんだんとよくなっていきました。
最後の点滴の日、再度野口病院での検査を進められました。

金沢で病院探すのもめんどくさいし、有名病院てどんなだろ、と思った私はCTと紹介状をもって次の日野口病院へいくことに。









次の日、待つのがいやだと思い、朝8時半ごろ病院へ行くと、すでにもう座る場所がないくらい混雑していました。
人気病院なんだな、と実感しつつ受付を済ませると、「検査までこちらを読んでお待ちください」と、甲状腺の病気について書かれた冊子を三冊どさっと手渡されました。
それもシロウトのための絵つきの字の大きな解説がある感じではなく、データと分析がびっちり詳しく書かれた冊子。


これ 

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生物の教科書かよ!
なんか病院側の熱意が伝わってきます。




・・・・・甲状腺の腫瘍は100人に5人くらいの人が持っていて大体は良性で、経過観察が殆ど、悪性でもとても治りやすい・・・・



なんだ、結構頻繁に見つかるモンなんだな。。しかも殆ど良性。殆ど。。。

検査には二日かかり、待ち時間もかなり長かったけれどおかげさまで退屈せずにすみました。
腫瘍に針をさして中身を見る検査や、入念なエコー、放射性物質摂取による甲状腺機能の検査。。。始まるとものすごく手際よく進んでいきました。さすが専門病院。

二日目朝、いよいよ結果を聞く順番に。





先生「甲状腺に腫瘍があります。右側にあって、そのおかげでの甲状腺は殆ど機能していません。」


私 「はい。。。」


先生 「腫瘍には、良性と悪性があります久恵さんの場合は・・・」


私  「はい。」


先生 「・・・悪性です。」


私  「。。。はい。」


先生 「悪性ということは癌です。けど心配要りません。甲状腺の癌は、とてもよい癌で、
    治りやすいですから。死に至る人はほとんどいませんよ。」

私  「あー。。。あー、はい。」


先生 「ただ、腫瘍が大きく、かなり気管に迫っていて、圧迫しています。
    この辺に声を出すための神経が通っています。そこを傷つけると、
    声が永久的にかすれてしまうかもしれません。歌は好きですか?」

私  「はい、好きです。」


先生 「だったら、やっぱり、専門病院でうまい人にきってもらった方がいいと思いますよ。
    北陸には専門病院は無いし、これも何かの縁、うちで手術するのでどうでしょう。」

私  「はい。お願いします。」


先生 「あと、リンパ節への転移も見られます。だけど心配要りません。
    若い人の癌には良くあることです。」


私  「。。。はい。」


先生 「では手術日はいつにしましょうか。。。。。」













ほとんど、「はい」しか言えませんでした。



癌て、あの癌だよね?
声出なくなるの?
転移って??

でも死んだりしないって言ってたし。。。


頭がグルグルのまま、とりあえず、親と彼氏に電話。
冷静に喋ろうとすればするほど妙なテンションに。

「手術でとっちゃえば平気みたいだし、死んだりする人めったに居ないから平気だってさ!」

とはいったものの、やっぱり平気じゃない。


たまたま、レジデンスに来て、
たまたま、熱が出て、
たまたま、首までCTをとって
たまたま、腫瘍が見つかって、
たまたま、すぐ近所に有名な病院があって折角だから調べてもらったら


癌でした!


とか!!
偶然多すぎるし展開急すぎるよ!
何だよそれ!






滞在先の部屋で一人グルグルしてると


彼氏から電話が。

着いたよ〜って。

なんと、心配して、すっとんできてくれた。
ほっとして、私涙ぼろぼろ。




簡単な私は、なんかだんだん嬉しくなってしまって、その日は昼間のことが全然たいした事じゃなかったかのように不安な気持ちを忘れて過ごせました。

それから
その時やってた事を大体投げ出すことになりました。レジデンスや、問屋町の次の企画、シンポジウムや美術館のアルバイト。。実際体調に問題があったり、時間的に無理だったり、先方に断られたり。
やれた事もあったけれど、レジデンスを中断した時点で、なんだかいつもの日常には戻れなくなってしまっていて、最低限やらなきゃいけないことだけやって、料理をしたり美味しいものを食べてのんびりしていました。

思考はほとんど止まっていた気がします。
手術が終わって、退院して、今ちょっとづつ日常を取り戻しています。


入院中のことはまた別の日記で。


posted by 久恵真由美 at 22:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月07日

レジデンス、それから。

久しぶりの更新になります。

すっかり書きそびれていましたが、シャンユエが大成功に終わってそれからの私というのは大変いろんなことがありました。

本当に。

シャンユエが終わってすぐ、私はコマンドNによるレジデンス事業に参加し、秋田、大分、富山の3ヶ所のアートプロジェクトをめぐり、調査する旅に出ました。

コマンドN
http://www.commandn.net/
レポートブログ 
http://blog.livedoor.jp/cn_air2011/archives/cat_197630.html

アートに関わる者が、本質的に社会に居場所を見出すにはいったいどうしたらいいのか。
そのヒントを探しに、地方アートスポットをめぐりました。
誰がどんな風に関わって、どういったニーズにこたえているのか、それを抱擁する風土はどんなものか、情報での知ったかぶりでなく、行って見て、わかりたい、というのが目的でした。

通常、アーティストがレジデンスをするというと、制作に新たなエッセンスや視点を求め、ということがメインだと思うのですが、私はそういったものは無意識下に自然と蓄積され熟成されるものだと思っているので、その事は目的として意識せず、全く違うモチベーションを元に旅に出ました。



自分達が生きる社会で本当に色々な役割があるなかで、表現に関わるものが胸を張って生きていける場所が存在する事は無いのか、私たちがやっている事はそんなに後ろめたい気持ちでやらなきゃいけにことなのか、お金に還元されることが無ければ、その価値は証明されないのか。

そして表現に関わる人間は何故諦めてしまっているのか、無力だと思い込んでいるのか。
なぜ意識の奥底ではで被害者のままで居るのか。



ずっと疑問なのです。不確かな価値をお金のスケールに換算して計る方法は可能性の一つだけれど、それでままならないものもたくさんあります。何か、誰もが幸せになるいい形に出来ないか探しています。
これは、国のあり方、社会のあり方、これまでの歴史全てに関わってくる問題だけど、当事者でなければ説得力を持って語れません。

私は今の日本に生まれ、育ち、芸術に関わっています。

「日本に生まれた」ことも「芸術にかかわっている」ことも「社会の中で生きている」こともバラバラではなく、一つの体と時間に起こっている事ですから、どれか一つだけというわけにいきません。
全てが調和する事が望ましい。だったら目指してみたい。




・・・そんな感じで心意気ご立派に、出発した旅は、このあと、残念ながら最後まで行くことが出来ません、でした。

病気になってしまったから。
そのことは別の日記で。


途中で終わってしまったけど、秋田と大分での体験はとても貴重なものでした。
関わっている人の人となりや動機、現状を知る事は行って見ないとわからないことで、それは問題意識のある人達のニーズを知る事に他ならなかったから。


私はこれを、自分の立っている場所からどう生かせるのかここらかどうぞ見ていてください。自分の期待にこたえられるよう、がんばります。








posted by 久恵真由美 at 20:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月06日

個展が終わって

もう一週間もたとうしていますが、おかげさまで

個展、無事終了しました!!

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月並みですが、来て下さった皆様、本当にありがとうございました。

会えなかった方が殆どですが、記名帳をみて嬉しくなったり、ギャラリーの方からお話しを聞いたりして励まされたりしました。
人との出会いも多くあり、また親しい人達とも、「出会いなおす」ような機会になったと思っています。

四月からがらりと状況が変わり、へたばりながらも無事たどり着き、終えることが出来て本当によかった。感謝です。




さて、嬉しかった事はいっぱいあるのですが、今回一番自信になった事、それは

作品、売れました!

ということです。
それも三つ!

搬出でギャラリーに行って見てびっくり、赤丸が!
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(この時点では二つ)


とても高いものじゃないし、儲かったわけでもなんでもないけれど、一つ達成できた気がしました。
間違ってなかった、と。
販売するために、自分の何かを曲げたり、媚びたりして作っていたら、こんなに喜べなかっただろうな、とおもっています。

売れたことにより、売れないかもしれないものを作る自身を得たというか。

あれもこれもやりたい私は
これからまた、どんどん表現は変わっていくかもしれないけど、
思ったとおり、続けていこうと思います。

やるぞー!!


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posted by 久恵真由美 at 16:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

メルシャン軽井沢美術館

先週土曜に行ってきました。初軽井沢。
(つれてってもらいました)
メルシャン軽井沢美術館で開催中のアースバウンド。アーティストトークとオープニング

「普段は野外彫刻なんてしない作家さんにやってもらう」

っていう目論見だそうで、他では見られない貴重なものをみました。
彫刻ってなんだっけ、みたいな事を作る側も見る側もガチで向き合わないといけなくなる何とも教育的実践。

彫刻やってる、影響受けてる、って思う人は皆来た方が良かったなぁ、と見事に思いました。

ぶっ飛ばしたら(先生が、いい車で)金沢からは四時間ぐらいで着くので夏の旅行がてら学生は行ったらいいんでないかな。
解説は覚えてる分で良ければ私がしよう☆


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メルシャンの美術館なので、勿論、ウイスキーの蒸留所見学や、試飲、食べ物のショップも充実していて普通に遊びに行っても十分楽しそうでした。
オープニングではワインや軽食が出たけど美味しかったですよ。

それに作家さんと話すのはやっぱり刺激になる。
金沢でも最近トークイベント増えたけど、なんだかんだ、知ってる人とばっかり会ったりになりがちなのでみんな外にも出るといいよ。



展覧会の図録は、色鉛筆つきの塗り絵仕様。
洒落てます。

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中も。
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そしてやっぱりクマさんは無敵。

がおー

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別になんも理由がなくたって成立するものもある。





posted by 久恵真由美 at 12:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月07日

個展がはじまって。

じゃーん!!

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いい顔しているでしょ〜?
ちょっとぷくぷくしちゃいましたが。。
これはホンとに「美味しい」「嬉しい」時の顔です。

いろんな人から励まされて、応援してもらって、刺激もいっぱいもらいました。
感謝感謝!

金沢の問屋町からはるばるお花も!
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私と夏にぴったりなひまわりです。
田中さんありがとうございますぴかぴか(新しい)

初日に誰もいなかったらどうしよう。。。
とドキドキしていましたが、色んなとこから色んな人がきてくれました。

ちょっと緊張する場面もありましたが。。

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kawaii賞でお世話になった府中市美術館の館長井出さん。




ぎりぎりまで最終地点を決めず制作することは、プレッシャーがいつも大きいけど、いつも自分の意識以上の場所にいけるので毎回新鮮で発見があります。
今回もまた、なんとかたどりつけました。

春に転機が訪れ四ヶ月、ようやくフルパワーを取り戻したように思います。
今は、もっとできるな、という確信があり、一つ超えた今は、今までの倍の速度ぐらい軽く出ちゃいそうだぜ!っていう勢いです。

がんばります!







感想を頂く機会が何度かあったのですが、私の作品に対して、私が自覚している以上のところを言葉にして返してもらったりして、発見が多かったし、何より「伝わった」幸福感をたくさんもらいました。
自分でもわからないものを、確かに共有できているという感覚、凄いです。



伝わらない事が多いと、作る側が、見る側を「なめた」ような態度をとるようになってしまう事があるけれど、
私はやはり見る人の力を信じたいし、見る人にも自分の受け取る力を信じて欲しいなと思います。

解る、解らない、ではなく、そこから自分が発見したことに自信をもってほしい。
作る側は、こうすれば、この程度伝わるはずだ、みたいな中途半端はやめて、ホンとに表現しなくちゃいけない。

ほんと、基本的なことかもしれないけど。
そんな事を考え、実感しました。




会期中、会場にいられるのは最終日と最終日前日くらいですが、また色んな発見をもらえたらなと思います。
ご都合付く方は、是非、会いに来てください!!


個展のお知らせ
http://m-9a.seesaa.net/

プラザギャラリーHP
http://www.plaza-gallery.com/


posted by 久恵真由美 at 16:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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